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「『自宅照明は全てLEDへの交換が必須』という噂はウソです」

2017.11.24

  皆さん、こんにちは。

  皆さんは、照明用ランプの中で、水銀を使っているランプと

  水銀を使っていないランプの種類をご存知ですか?

  水銀を使っている一般照明用ランプは以下の通りです。

  ・HIDランプ(水銀ランプ、メタルハライドランプ、高圧ナトリウムランプ)

  ・蛍光ランプ(冷陰極蛍光ランプ、電撃殺虫器用蛍光ランプを含む)

  ・その他放電灯(殺菌灯用ランプ)

  そして、水銀を使っていないランプは以下の通りです。

  ・LEDランプ

  ・低圧ナトリウムランプ

  ・電球(ハロゲン電球、白熱電球、赤外線電球)

  そういえば最近、照明用ランプに関するこんな噂が…。

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┃「『自宅照明は全てLEDへの交換が必須』という噂はウソです」 
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  ■水銀に関する水俣条約

  かつて、水銀を含む工業廃水を水俣湾に排出され、

  そこで育った魚介類を食べたことで、

  多くの方々がメチル水銀中毒症(水俣病)で苦しみました。

  そんな健康被害や環境破壊を二度と繰り返さないため、

  先進国と途上国が協力し、

  地球規模の水銀汚染防止に取り組んでいます。

  それが、『水銀に関する水俣条約』です。

  2013年に締結されたこの条約は、2020年に発効されます。

  日本では、その一環として

  ・一般照明用ランプの水銀封入量を規制する

  ・水銀を含む照明ランプに『Hg』と明記し、

   各家庭や事業所等が正しく分別・排出できるようにする

  ・水銀含有量の基準を超える製品の製造・輸出入を廃止する

  ・ホームページやカタログ等で情報提供する

  などの取り組みを行っています。

  ■詐欺にご用心

  水銀含有量が基準を超えない製品は、今後も購入できます。

  しかし、一般照明用の『高圧水銀ランプ』は、

  2021年から製造も輸出入も禁止されます。

  ただし、既に使用しているものは継続して使用できます。

  なので、

  ・水銀灯の他、全ての蛍光灯の製造販売が禁止される

  ・現在使用している照明は、全てLEDに交換せねばならない

  という噂は間違っています。

  ところが、間違った情報を信じている方や、

  照明業界からの注意喚起を知らない方は少なくありません。

  そのため、新たな詐欺の犠牲者を生むのではと心配されています。

  まずは、皆さんのお宅の照明ランプをチェックしてみましょう。

  『Hg』マークがあれば、その製品には水銀が含まれています。

  使い終わったら、自治体のルールに従って廃棄してください。

  そして、それをきっかけにLEDランプに交換するのなら、

  火災やケガなどの事故防止のため、

  LEDランプに対応した照明器具を使うようにしましょう。

  なお、東芝ライテックやパナソニックなど、複数の業者が

  水銀を含むランプや照明器具の製造販売の終了を告知しています。

  新規購入や買い替えの際は、メーカーやワット数だけでなく、

  説明文もチェックし、納得してから購入するようにしましょう。

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【編集後記】

  ■今年も虫が…

 、暑い日が増えてきましたね。

  我が家でも、就寝直前まで網戸で過ごすことが多くなりました。

  LED照明を使っている部屋は問題無いのですが、

  蛍光灯を使っている部屋には、目の細かい網戸を潜り抜けた

  小さな小さな虫たちがやってきます。

  照明器具の寿命まであと2年。

  寿命を全うさせたいと思いつつ、

  この時期が来るたびにLEDの誘惑に負けたくなります。^^;

  それでは次回をお楽しみに!!  (^0^)//~~

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