「 自然災害による家庭内の事故を防ぐために 」
■皆さん、こんにちは。
ところで皆さんは、
自然災害をきっかけに発生する製品事故をご存知ですか?
今日は、NITE(製品評価技術基盤機構)が公表している
事故の事例や対策についてお伝えします。
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┃ 「 自然災害による家庭内の事故を防ぐために 」
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■事故の件数
昨年までの10年間にNITEに通知された情報によると、
自然災害発生時に起きた製品事故と、
ガスや電気が復旧した時に発生した製品事故の合計は55件です。
ちなみに、同時期に発生した、
非常用グッズの誤った使用や経年劣化による事故は108件です。
中でも、特に事故件数が多く、重篤な被害が発生したのは、
「携帯発電機(11件)」「カセットこんろ(55件)」
「ライター(22件)」の3製品です。
■事例
・地震発生時、電気ストーブの上からの落下物がスイッチに触れて電源が入り、
周囲の可燃物が接触したこと、又は放射熱で熱せられたことにより発火し
周辺を焼損する事故が発生した。(東京都)
・付近の電柱に落雷して停電が生じ、
停電復旧直後にエアコンのスイッチを入れたところ、
落雷の影響で基板上の部品が損傷していたため、
復旧後の通電によりショートして焼損した。(徳島県)
・携帯発電機を屋内で使用していたため、
排ガスにより一酸化炭素中毒に至り1名が死亡、
1名が重体となる事故が発生した。(宮城県)
・ガス風呂釜を点火後、異臭がしたため確認すると、
当該製品及び周辺を焼損する火災が発生していた。(埼玉県)
■地震発生時の火災対策
・家具は、できるだけ壁に固定する。
・暖房器具等は棚などから離して使用し、未使用時は電源プラグを抜く。
■強風や大雨の対策
・センサーライトなどの屋外に設置した照明付近に布製品を配置しない。
・製品内部が濡れた後、異臭や異音があれば使用を中止し、製造事業者に連絡する。
■落雷対策
・落雷による停電時は、停電の復旧前に分電盤の全てのブレーカーを切り、
全ての機器などのスイッチを切り、プラグを持ってコンセントから抜く。
・洗濯機やエアコンなどは、アースを取り付けることで雷の被害を低減できる。
■非常用グッズの安全対策
・携帯発電機は、屋内での使用は厳禁。
屋外でも、風通しの悪いところでは使用しない。
・長期保存により劣化している恐れがあるので、定期的に点検・更新する。
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【編集後記】
■カセットこんろを使う時は…
ガスや電気が止まった時、貴重な戦力となるカセットこんろ。
ただし、ガスこんろやIHクッキングヒーターの上に置いて
使用してはいけません。
なぜなら、ガスや電気の復旧後に、
誤ってガスこんろやIHクッキングヒーターをONにしてしまい、
上に置いていたカセットこんろ内のカセットボンベが加熱されて
破裂する事故が発生しているからです。
皆さん、秋の台風シーズンは既に始まっています。
安全対策に不備はないか、普段の習慣に問題はないか、
今のうちに見直しておきましょう。
それでは次回をお楽しみに!! (^0^)//~~
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