「 老後の資金計画を守るため、新居にできること 」
■老後の医療費
厚生労働省によると、75歳以上の1人当たりの医療費の推移は、
・平成26年度・・・93.1万円
・平成27年度・・・94.8万円
・平成28年度・・・93.0万円
・平成29年度・・・94.2万円
・平成30年度・・・93.9万円
となっています。
ちなみに、同時期の75歳未満の医療費は21~22万円台です。
ところで皆さんは、
住まいが健康に大きな影響を与えることをご存知ですか?
医療費の負担を減らすため、
家づくりの際は以下のことに気を付けましょう。
■室内の温度差を無くす
温度差が大きいほど、血圧は急激に変化します。
すると、ヒートショックのリスクが高まります。
さらに、結露による腐食、カビやダニの増殖も懸念されます。
高齢者は勿論ですが、心臓疾患や高血圧、
呼吸器系疾患などを患う家族がいる場合、特に配慮が必要です。
■安全な空気を確保するためのシックハウス対策
シックハウスの原因は、建材や設備だけではありません。
家具や芳香剤などに含まれる化学物質、
石油暖房による一酸化炭素などの汚染物質、
換気不足や湿気によるダニやカビなども原因になります。
■足元の冷え対策
冬に裸足で立つと実感するのですが、
新建材の床は無垢材とは比べ物にならないほど冷えます。
冷え性の方や赤ちゃんには、とてもつらい環境です。
とはいえ、メンテナンスの手間や予算などを考慮し、
新建材を選ぶ場合もありますよね。
その場合、床下の断熱対策や床暖房の採用など、
足元を冷やさない方法を考えてみましょう。
冷えは万病のもとになるだけでなく、
つまづきや転倒の原因にもなります。
高齢になると、骨がもろくなる方が増えます。
すると、ちょっとつまづいただけで骨折したり、
やっと治ったと思ったら、また骨折したり…。
その結果、介助や介護が必要になったり、
医療費が増えて老後の資金計画が狂うこともあるんです。
『子どもの教育費』『家づくり資金』『老後の資金』と
分けて考えがちですが、健康に暮らせる住まいづくりは、
老後の資金計画の不安を減らしてくれます。
家づくりの打ち合わせでは、何度も選択を迫られます。
迷った時は、
「より健康に暮らせるのはどっちかな?」
という視点で考えてみてはいかがでしょうか。
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【編集後記】
■新国立競技場
先日完成した新国立競技場は、
オリンピックの暑さ対策優先のため、風通しが良いとか。
そのため、冬の寒さは厳しく、
特に下半身の防寒は必須だと言われています。
スキージャンプ台と同じと称されるほどの傾斜のすり鉢型で、
ただでさえ上り下りが大変そうな観客席。
足元の冷えが原因で、ケガや事故などが起きないと良いのですが…。
それでは次回をお楽しみに!! (^0^)//~~
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